Shamlow’s Shamrock

絶滅危惧種的オリジナルBL小説サイト

1秒+18コマ #6

1秒+18コマ #6
               神山侑子

「ふうん…そうなんだ。でも、あんまり本城くんを行かせないほうがいいよ」

河野はそれだけ言うと、くるりと踵を返して行ってしまった。
それは何故かと聞く間もない。


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1秒+18コマ #5

1秒+18コマ #5
               神山侑子

電話はブツリと切られ、何度かけ直してもつながらなかった。
風間は部屋まで行ってみようか、と車を降りてエントランスまで行ったが
結局は駐車場に戻ってきてしまった。

“打ち合わせの邪魔しちゃ悪いしな…__でも、何か変だった”

時計は午前2時を指している。
本城のことは気にかかるが、スタジオに戻らないと明日、ではない今日の打ち合わせから
支障が出始めるだろう。
風間は妙な胸騒ぎをもてあましながら、環八を北上して新宿方面に向かった。

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1秒18コマ #4

1秒+18コマ #4
               神山侑子

何、だと___!? 

本城は耳を疑った。あまりにも卑猥で、屈辱的だった。
そう思う間に井上は本城の唇を奪い強引に口をこじ開け、きつく舌を絡めてくる。

「ん___っ、んッ…」


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1秒+18コマ #3

1秒+18コマ #3
               神山侑子

井上は伸ばしかけていた本城の腕をつかみ、立ち上がらせた。

「痛っ、何するんですか!」

強引に引っ張られ反射的に振り払おうとしたが、本城の倍もの大きさの手に掴まれた手首は
びくともしなかった。
そのまま半開きになっていた仕事部屋のドアに押し付けられる。
体が近くなると、何かの香料と井上の体臭を感じた。ムスクというのか?
どこか香辛料のような匂いもあり、白いくたびれたシャツから覗く太い首から発しているようだ。

「お前が監督なんだからどんなカットにするのかは確かにお前の自由だ。だがな、お前だって
 本当はAパートのラストがあんな緊張感のないもんじゃダメだと思ってるんだろ?」

「あのコンテだって、色々勉強して描いたんです。いくら作監だからって、監督のコンテを
 全否定されるいわれはない!」

掴まれた手首が軋むように痛い。このままでは潰されそうだ。
本城は脂汗を滲ませて井上を正面から見据えた。

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メサイア 17 

メサイア 17 

           神山侑子

一日の日課を終え司祭館に戻るなり、羽村は清宮の自室に呼ばれた。

「相楽くんのことは聞いたよ。残念だったね。」

清宮は窓の外をみていた顔を少しこちらに向けた。

「斎木氏がここへ泊まったそうだが…?」

「それは___、私が相楽の終油の帰りに倒れてしまって…ついていてくれたんです」

清宮は匿名の投書と同封されていた写真を取り出し、羽村に見せた。
写真は暗くてはっきりとは見えないが、斎木と自分が聖堂で抱き合い
キスしているように見えるものだ。


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